第2ステージ
開催日:2019年3月23日
開催地:栃木県矢板市
レース2日目:道の駅やいた周回コース
距離:118.4km
観客:18,000人
天候:曇り
気温:最高7℃
第2ステージ結果
ツール・ド・とちぎ第2ステージは、矢板市の周回コースを使用してのロードレース。「道の駅やいた」前をスタート/フィニッシュとする、118.4km(パレードラン3.8kmを含む)のロードレース。アップダウンとカーブが連続する前半と、道幅の狭い長い直線が続く後半が組み合わされる1周14.8kmのコースを8周する。途中、ポイント賞と山岳賞が各3回設定される。
この日は朝から雲が広がり、前日の暖かさがうそのような寒い1日。最高気温も10℃に届かず、那須連山から吹きおろす冷たい風の中でのレースとなった。
パレードランののちリアルスタートが切られ、直後からアタックと吸収を繰り返される。2周目にかけられた最初の山岳賞とポイント賞をきっかけに集団ペースが上がるが、大きく飛び出す動きにはつながらない。
4周目、2回目の山岳賞に向けてゴン・ヒョソク(LXサイクリング・チーム)が飛び出し、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が追従。この動きをきっかけにリーダージャージのベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング)、総合2位のオールイス・アルベルト・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ)、栃木出身の石原悠希(インタープロサイクリングアカデミー)らを含む13名の逃げ集団が形成される。メイン集団との差は最大で2分50秒まで開く。
残り2周となる7周目に入ると、チーム右京のメンバーが集団前方に集まってペースアップ。逃げ集団との差を一気に1分以内まで詰める。石原らが最後まで抵抗するが、最終周回の8周目に入るまでに全ての逃げが吸収される。
一つになった集団では、スプリンターで勝負したいサルカノ・サカリヤ・BBチームが集団前方に集まって牽引を開始。マトリックスパワータグ、インタープロサイクリングチーム、シマノレーシング、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンなども集団前方に上がってくる。
ハイスピードの集団はそのまま最後の勝負へ。混戦のスプリントを制したのは、マリス・ボグダノヴィッチ(インタープロサイクリングアカデミー)。僅差の3位に黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)が入った。
この日の結果、中間ポイント賞でボーナスタイム2秒を得たアウラールが個人総合首位となり、ボグダノヴィッチが2位、ダイボールは3位に後退した。日本人選手では、宇都宮ブリッツェンの岡が8秒遅れの10位につけている。
最終日の3日目は、那須烏山市から足利市まで150kmのロードレースが行なわれる。
・マリス・ボグダノヴィッチ(インタープロサイクリングアカデミー)のコメント(第2ステージ優勝・ポイント賞総合1位)
今日はポイント賞を取ってボーナスタイムを得ることに集中していて、最初のポイント賞を先頭通過することが出来た。レース中盤に逃げ集団が出来て、これで今日のレースは決まったと思っていたけれど、チーム右京が追走して捕まえてくれた。その時足が残っていると感じていたので、勝てる自信が出てきた。勝てて嬉しい。周回コースのレースは自分にあってると思う。
マリス・ボグダノヴィッチ(インタープロサイクリングアカデミー)
・黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)のコメント(第2ステージ3位)
途中の13人の逃げにチームから1人しか入れられなくて、あまり良い展開ではなかったけれど、チーム右京が集団をひとつに戻してくれたので、自分のスプリントで狙っていけるようにチームでまとまった。最後は向かい風が強かったけれど、なんとか3位に入れて良かったと思う。
左・2位レイモンド・クレダー(チーム右京)
中・1位マリス・ボグダノヴィッチ(インタープロサイクリングアカデミー)
右・3位黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)
・オールイス・アルベルト・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ)のコメント(個人総合1位)
速い展開のレースで、風も影響していたように思う。見ている方には面白いレースだったと思う。最後のスプリントを狙ったけれど、機材に問題があって勝てなかった。でもリーダージャージを獲得出来たので、明日はこれを守れるようにしたい。
個人総合1位のオールイス・アルベルト・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ)
山岳賞のアンガス・ライオンズ(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング)
U23 賞のライアン・シュルト(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング)
野州轟一番太鼓の演奏が披露された
午前 10 時、第 2 ステージスタート
雪が残る那須連山をバックに進む先頭集団
4周目に形成された13名の逃げ集団。先頭はオールイス・アルベルト・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ)
自ら逃げ集団を牽引するベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング)
7周目からはチーム右京がメイン集団を強烈にペースアップ
集団は一つになって最終周回へ
最終周回、サルカノ・サカリヤ・BBチームを先頭に進む集団
混戦のスプリント勝負
マリス・ボグダノヴィッチ(インタープロサイクリングアカデミー)が第2ステージ優勝