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第2回ツール・ド・とちぎ レースレポート 大会3日目

レース名:第2回ツール・ド・とちぎ
クラス:UCI Asia Tour 2.2
日時:2018年3月25日
ステージ:第3ステージ
距離:147km
開催場所:那須町〜真岡市
天気:18度 晴れ
出走選手数: 86人
観客数:41,000人
 
<集団スプリントを制したレイモンド・クレダーが優勝 マイケル・ポッターが個人総合優勝を決める>
 
ツール・ド・とちぎ第3ステージが、那須町から真岡市までの147kmで行われ、チーム右京のレイモンド・クレダーが優勝。個人総合順位は、オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コーストのマイケル・ポッターが首位を守り、ツール・ド・とちぎ2代目王者となった。
 
ツール・ド・とちぎ最終日の第3ステージは、那須町スポーツセンター前をスタート。那珂川(なかがわ)に沿って南下し、真岡市の井頭中央公園にゴールする147km。途中、49km地点の那須烏山市にスプリント賞、61km地点の那須烏山市と茂木町の境と、89km地点の益子町益子の森に山岳賞が設定されている。山岳賞以外にも細かなアップダウンが繰り返される一方、コース終盤は平坦が続く設定だ。
 
リアルスタート後30分ほど続いたアタック合戦から、キム・クンス(LXサイクリング・チーム)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックスパワータグ)の3人が抜け出す。メイン集団との差は20秒から30秒まで開くが、40kmを過ぎたところで集団が吸収する。その直後のスプリント賞争いは、トビー・オーチャード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)が1位通過。個人総合2位につける増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が2位通過し、ボーナスタイム2秒を獲得する。
 
その後は再びアタック合戦となるが、逃げ集団が形成されず。最初の山岳賞への登りに入ると、宇都宮ブリッツェンが集団の前方に集まって集団を牽引する。しかし山岳賞手前では、前回覇者のベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)が抜け出して1位通過。ロビー・ハッカー(チーム右京)が2位通過し、この時点で山岳賞ジャージを着る湊諒(シマノレーシング)にポイントで並んだ。
 
この山岳賞の登りで集団が分裂し、20人ほどが先行。70kmを過ぎ、茂木町から益子町に向かう丘が連続するところで、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、ソ・インス(LXサイクリングチーム)、石原祐希(栃木県選抜チーム)、ハッカーの4人が抜け出し、集団との差は最大で2分近くまで広がる。
 
益子市街を抜け、2つ目の山岳賞はハッカーが先頭通過。これでハッカーは山岳賞1位を確定させた。
 
一方メイン集団は、最初の山岳賞で遅れた集団が合流。スプリント勝負に持ち込みたい愛三工業レーシングチームが、リーダーチームのオーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コーストと強力して集団コントロールを始め、残り40km付近の平坦な直線路を利用して逃げる4人との差を詰める。
 
残り20km、差が1分未満まで詰まったところで、逃げ集団から岡が単独アタック。集団との差は再び1分以上に広がる。このまま逃げ切れば逆転で個人総合優勝の可能性もあったが、追走する集団はタイム差を徐々に詰め、残り5kmを過ぎたところで岡を吸収。最後は大集団でのスプリント勝負に持ち込まれた。
 
ゆるやかな左カーブを曲がり、ゴールの井頭中央公園前に現れた集団。先頭ではレイモンド・クレダーと岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、黒枝咲哉(シマノレーシングチーム)の3人によるスプリント勝負となり、クレダーが先着して第3ステージ優勝を決めた。これによりクレダーはポイント賞も獲得した。
 
リーダージャージのマイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)は集団内でゴール。個人総合首位を守り、第2回ツール・ド・とちぎを制した。
 
レース後のコメント(ステージ3優勝、2位、個人総合優勝、個人総合3位)
 
レイモンド・クレダー(チーム右京)コメント
「初めての日本で初めてのレースだったが、ステージ優勝してポイント賞も獲れて嬉しい。チームメイトが風除けになってサポートしてくれたので今日は勝たねばならないと思っていた。昨日の落車の影響で今朝起きた時はつらかったけれど、走っている間は痛みは無かった。でもゴールした後に痛みが出て今はつらい。それだけが残念だったけれど、ツール・ド・とちぎは観客が多くて良いレースだった」
 
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)コメント
「チームがスプリント勝負出来るようにしてくれたので勝負したが、ゴール前のカーブが思ったよりきつく、アウト側にいたので不利になってしまった。結果には満足していないが、UCIポイントを獲れたのは良かったと思う」
 
マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)
コメント
「3日間のうち今日が一番ストレスフルな1日だった。最初の山岳賞でチームメイトが後方に下がってしまった時は、リーダージャージを守りきれないのではないかと思った。でもその後立て直してゴールすることが出来た。予想以上にハードなレースだった。
次の目標はオーストラリアの国内選手権。カデル・エバンスのような選手になりたい」
 
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)コメント
「マイケル(ポッター)選手が強いので、利害が一致する他チームと強力して攻撃に出てチャンスもあったが、最後は愛三工業レーシングチームの追走で岡選手の逃げが潰されてしまい、自分も総合2位から3位に後退する結果となってしまった。結果はついてこなかったが、最後までチームで攻撃的に行けたので悔いはない。今回はリーダージャージを守ったマイケル選手が強かったの一言に尽きる」
 
第3ステージ 那須町〜真岡市147km 結果
1位 レイモンド・クレダー(チーム右京) 3時間16分06秒
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3位 黒枝咲哉(シマノレーシングチーム) +0秒
4位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)  +0秒
5位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ) +0秒
6位 雨乞竜巳(キナンサイクリングチーム) +0秒
7位 パク・コンウ(LXサイクリングチーム) +0秒
8位 ウンベルト・ポーリ(チームノボノルディスク) +0秒
9位 吉田悠人(那須ブラーゼン) +0秒
10位 重光 丈(鹿屋体育大学自転車競技部) +0秒
 
個人総合成績(第3ステージ終了時)
1位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリングアカデミー・ライド・サンシャイン・コース
ト) 5時間46分16秒
2位 レイモンド・クレダー(チーム右京) +14秒
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +20秒
4位 ロビー・ハッカー(チーム右京) +32秒
5位 入部正太朗(シマノレーシング) +36秒
6位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) +40秒
7位 フレディ・オヴェット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コー
スト)  +41秒
8位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京) +53秒
9位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +1分2秒
10位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム) +1分6秒
 
ポイント賞(第3ステージ終了時)
1位 レイモンド・クレダー(チーム右京) 49p
2位 マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コース
ト) 38p
3位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム) 25p
 
山岳賞(第3ステージ終了時)
1位 ロビー・ハッカー(チーム右京) 10p
2位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・ザウラム) 5p
3位 湊 涼(シマノレーシングチーム) 5p
 
チーム総合(第3ステージ終了時)
1位 チーム右京 17時間20分32秒
2位 宇都宮ブリッツェン +19秒
3位 オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト +36秒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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