ツール・ド・とちぎの開催もせまり、より楽しく、面白く、熱くレース観戦するために必要な情報を
初心者でもロードレース観戦が200%分かりやすくなるお話をたっぷりと伺うために、
ツール・ド・とちぎ広報大使のお二人にインタビューして聞いてきました。
そもそもツール・ド・とちぎってどんな大会なのでしょうか?

- 廣瀬:
- 自転車競技の大会の中で、ツール・ド・フランスという大会が、世界最大の自転車の祭典と言われているんです。
- 若杉:
- 世界3大スポーツの1つと言われていて、オリンピックやワールドカップと並ぶくらい大きな大会。その中でも毎年開催されるのがツール・ド・フランスなんです。
- 廣瀬:
- 大会開催期間の3週間で約1500万人のお客さんが世界中からフランスに集まります。まさに自転車の最高峰のレースですね。
- 若杉:
- 加えてフランスにとっては1つの観光事業と位置付けをしていて、ツール・ド・フランスを通してフランスの魅力を世界中にアピールしています。
- 廣瀬:
- ライブ中継も世界約70か国以上に向けて配信されたり、テレビ放送は約170か国に放送されるので、コースになっているフランスの歴史的な建造物や美しい自然などをアピールできるんです。
- 若杉:
- 国民が一丸となって、国を盛り上げるお祭りというわけです。
- 廣瀬:
- そのツール・ド・フランスの栃木版がツール・ド・とちぎです。
- 若杉:
- 国際レースなので世界中からトップレーサーが集まるのはもちろん、ツール・ド・フランスと同じように街から街へコースが移動します。
- 廣瀬:
- このような大会が開催されるということはとても大変なことなんです!
- 若杉:
- 地方の住民の皆様や、各自治体関係者の方、警察の方々など多くのご理解をいただかなければ絶対に開催できませんでした。
- 廣瀬:
- そんな大会が栃木県で開催できるのは、栃木県の自転車競技への理解が高いからですね。まさに栃木の自転車文化の集大成。
- 若杉:
- ツール・ド・とちぎを通して、日光などの歴史的な建物や、栃木の素晴らしい自然などの魅力と素晴らしさを発信することが目的でもあるので、栃木県の皆様と一緒に盛り上げていきたいですね。
どんなコースを走るのでしょうか?

- 廣瀬:
- プロの目線から見て、大きな山岳コースは無いように感じます。
- 若杉:
- ツール・ド・フランスやツアーオブジャパンのような大会では、登りが強い選手でなければ総合優勝を狙いづらいですが、今回のツール・ド・とちぎはそこまでキツく長い登りが無いので誰にでも(セカンドエースやサブエース)優勝を狙えるチャンスがあるコースだと思います。
- 廣瀬:
- 特に今回が第1回目のため、コースを知っている選手が少ないため、どこでアタックが決まるかも分かりづらいコースですね。
- 若杉:
- ブリッツェン・ブラーゼンは若干有利ではありますが、他の選手も第1ステージからピリピリすると思います。常に集中しているから疲れも出るかもしれないですね。
- 廣瀬:
- 終始アップダウンは激しくないから、アタックはかけやすいですね。
- 若杉:
- 特に第1ステージは、基本下りが続くから、とにかく平均スピードが高いままゴールを迎えると思います。
- 廣瀬:
- 第2ステージの茂木から那須は、道が細くてアップダウンを繰り返しながら登るから、第2ステージがカギだと思います。
- 若杉:
- 第3ステージは、第2ステージである程度総合のランキングが決まってくると思うから、第2ステージで優勝したチームが、タイム差を広げないようにゴールの宇都宮まで維持して優勝をするかもしれないですね。
各コースの見どころを教えてください。

- 廣瀬:
- 第1ステージは、以上に高い平均速度になると思います。115キロのコースで約2時間くらいで終わってしまうと思いますね。登りが2か所あるけれど、そこまで急できつい登りではないですから、選手によっては平地用のギアで走ってしまうと思います。あとは最後の大迫力のゴールスプリントが見どころだと思います。
- 若杉:
- 第2ステージは、逃げが決まると思いますが、目が離せないですね。いつ勝負が決まるかわからない。勝負をかける場面でありレースが大きく動くポイントだと思っています。
- 廣瀬:
- 第3ステージは、最後の逆転を狙うチームは序盤の上り坂で仕掛けてくると思います。第2ステージである程度ランキングが決まっている場合は、他のチームは王道で終始レースをコントロールして美しいフィナーレを見られるんじゃないかと思います。
初心者でも楽しめるレースの見方・楽しみ方を教えてください。
- 廣瀬:
- 初心者の方は、ゴール地点で見るのが一番ですね。
- 若杉:
- いろいろなブースも出ているし、実況の方の解説も聞けるし、最後の大迫力のゴールも見ることができます。
- 廣瀬:
- 表彰式も見れるし、選手からサインや写真を撮ってもられるかもしれないですよ。
- 若杉:
- 次に楽しめるのはスタート地点かな、レース前の選手たちの緊迫した表情や雰囲気も感じられます。
- 廣瀬:
- 各レースのスタート地点で選手たちの紹介もあると思うので、レースでは見れない選手たちの普段の表情も見れるかもしれません。そこで自分の推しの選手を探すのも良いですね。
レースの途中を楽しみたい方は、山岳ポイントで待つのも良いかも、アタックのタイミングや山岳賞争いを見れます。ちょっと玄人の楽しみ方かもしれません(笑)
- 若杉:
- あと、カメラが好きな方は、各コースの素晴らしいロケーションを楽しめるし、大自然の中を走る選手たちを入れたいい写真も撮れます。是非SNS等で拡散して欲しいですね!
おすすめの観戦グッズや、応援の方法などありますか?
- 廣瀬:
- 長時間待つので、持ち運びできる椅子とかいいですね。
- 若杉:
- あとは良いカメラですかね、でもあまり前に出て撮るのは危険なので気をつけて欲しいです。
- 廣瀬:
- ゴール地点だと選手からサインもらえるかもしれないので、マジックや色紙も持っておくと良いです。
- 若杉:
- あと、やっぱり寒いので厚着を常にしていただいたり、防寒グッズを準備してもらいたい。
- 廣瀬:
- トイレなども近くにない場合が多いので女性の方は特に気をつけて欲しいです。エチケット袋とかを準備しておくと安心だと思います。
- 若杉:
- スマホで最新の情報を知ることができるので、携帯充電器も必要です!

≪応援の仕方≫
- 廣瀬:
- 特に決まりはありません!自由に応援していただいて大丈夫です!
- 若杉:
- どうしても分からない方は、選手の名前やチーム名を叫ぶだけでもOK。
- 廣瀬:
- あと、がんばれ!とかでも全然大丈夫。
- 若杉:
- 玄人の方になると選手にアドバイスする方もいます(笑)
- 廣瀬:
- タイム差とかを叫ぶ人もいますもんね(笑)
- 若杉:
- 選手も結構観客の方のアドバイスは聞いているんですよ。
観戦の際に、気を付けたほうがいいことはありますか?

- 廣瀬:
- 傘は他の方と接触する可能性があるので注意して欲しいです。
- 若杉:
- ご家族でいらっしゃる方は、絶対にお子さんの手を離さないでください。
- 廣瀬:
- 犬などのペットを連れている方は、リードをしっかり持ってほしいです。
- 若杉:
- あと、特に気をつけて欲しい事は、先頭の選手集団が通過したからといって安心して道路に飛び出さないことです。後から来る遅れた選手も必死で走ってくるのでぶつかる可能性もあります。ちゃんと道路を確認してください。
- 廣瀬:
- それと合わせて、立っているスタッフの方の指示に従って欲しいです。皆さんツール・ド・とちぎを支えてくださっているボランティアの方々なので、優しい気持ちで指示に従って欲しいですね。
最後に一言お願いします!
- 廣瀬:
- この第一回となるツール・ド・とちぎを、大成功を収めたいと思っていますが、選手や関係スタッフ、警察の方々、見ているお客さんの応援が必要不可欠です。
- 若杉:
- 私たち選手も、皆様に応援していただけるように頑張ります!しかし、できるだけ多くの方が「観に来てくれる」ということが大成功に繋がる大きな要素になります。
- 廣瀬:
- 沿道で生のレースを観ていただくだけで、選手やスタッフのパワーになりますので、ぜひ見に来てください!